増毛町青年部 BCP導入支援事例

第1回~BCPの概要と策定手順

第1回目(令和5年6月13日開催)はまず、BCPとはどのような計画であるか、防災計画とは何が違うのか等、BCPの基本から学びました。

 

 

 地域の事業者にとって、事業継続することは自社のためだけでなく地域への貢献にも寄与すること、事業者同士で協力・連携することは地域全体の強靭化にもつながることを理解しました。続いて、BCPの策定手順として中小企業庁のガイドラインに沿って5つのステップで進めていく方法について学び、BCP策定の準備が整いました。


第2回~被害状況の確認と事前対策の実施

第2回目(令和5年8月8日開催)は5つのステップに沿って具体的な策定を行いました。まず、「自社がなぜBCP策定に取り組むのか?」その目的について明確にしました。

 

 

 続いて自社にとっての災害リスクを調査・分析し町のハザードマップを活用しながら、自社の所在地における洪水リスクについて調べ、緊急時の避難場所についても確認しました。最後に自社の業務を行うために必要な資源(ヒト、モノ、カネ、情報等)について分析し、事前に対策可能な準備について計画を具体化しました。最後の作業は各社それぞれ状況も異なり、慣れない考え方であるため、皆さん苦労しておりました。


第3回~緊急時の体制の整備・文書化

第3回目(令和5年9月5日開催)は非常時の体制について検討しました。

 

 

 災害が発生した際の安否確認や被害状況の把握、2次災害の防止等の初動対応について検討し、役割分担まで決めました。特に安否確認はBCPの最重要課題であることに触れ実際に安否確認マニュアルの作成まで行いました。最後に、ひととおり文書化しBCPの第1版として完成しました。


各社事例報告

◆自動車整備業

 当社は自動車整備工場として、地域の皆様のカーライフに付随するサービスを安全・安心に提供することを使命としています。私たちは、常にお客様の利益を最優先に考え、災害や緊急事態が発生した際にも迅速かつ的確な対応ができるよう、この度、BCP(事業継続計画)を策定に取り組みました。

◆建築業

 当社は地域の工務店として、お客様の住まいのメンテナンスという重要な役割を担っています。災害や緊急事態が発生した際、建物の破損個所の修理、並びに受注済み工事の継続を並行して行わなければならず、そのためには経営リソースを有効活用する必要があり、BCP(事業継続計画)が重要となってきます。

◆燃料販売店

 当社は町内でガソリンスタンドを営む燃料販売店であり、地域住民の交通や暖房などに必要な燃料を提供し、安定したエネルギー供給を行うことで地域経済への一翼を担っています。北海道胆振東部地震での苦い経験から、今回、BCPの策定に取り組み自社の強靭化を図ることとしました。

◆飲食店

 当社は町内で寿司店を営業していますが、仕出しのサービスも重要な事業となっています。お客様から予約の入っている仕出しを納品する、また、観光で当町を訪れた皆様に食事の場を提供することは町内の飲食店として重要な責務と考えております。この実現に向けて、BCPを策定することにしました。

◆菓子製造販売店

 当店は町内でスイーツや和菓子を製造・販売している事業者です。地産地消にこだわり地元の材料を使うことで多くのファンに喜ばれております。当店も、災害時の備えにより事業継続性を高めるべく、この度、BCPの策定に取り組みました。